カジノの必勝法と言われているマーチンゲール法を実際のカジノで使用した場合本当に勝てるのか、勝つためにはどの様に運用すれば良いのか、実際のデータをもとに解説していきたいとおもいます。
- マーチンゲール法が本当に必勝法なのか
- マーチンゲール法のメリット、デメリット
- マーチンゲール法を運用して利益を出す方法
結論としては、マーチンゲール法は必勝法ではなく資金を2倍、3倍にすることは難しいが、運用方法をあらかじめ決めておく事で資金を手堅く50%程度増やす事は比較的容易。
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法とはギャンブルや株式投資で使われている手法で、カジノの必勝法とも言われています。
カジノ攻略の手法としては非常にシンプルで、『賭けに負けた場合は次の賭け金を2倍にする』というものです。基本的には勝利配当が2倍になる、ルーレットのハイorロー、赤or黒、奇数or偶数やバカラなどで使う手法です。
ベット金額を$2でスタートした場合は下の表の通りにベットしていき、賭けに買った時点でベット金額を$2に戻して賭けを再スタートします。
ゲーム数 | ベット金額 | 勝敗 | 収支 |
---|---|---|---|
1回目 | $2 | 負け | -$2 |
2回目 | $4 | 負け | -$6 |
3回目 | $8 | 負け | -$14 |
4回目 | $16 | 負け | -$30 |
5回目 | $32 | 勝ち | $2 |
この様に、マーチンゲール法は賭けに勝つまでベット金額を倍々に増やすことで理論上は負けることのない必勝法となります。
マーチンゲール法のメリット
必勝法と呼ばれるマーチンゲール法のメリットは下記の2点です。
- ベット金額の計算がシンプルで初心者でも使いやすい。
- 勝率が低くても利益を出すことができる。
ベット金額の計算がシンプルで初心者でも使いやすい
マーチンゲール法は賭けに勝つまでひたすらベット金額を2倍づつ増やしていくシンプルな手法なので、特別なツールを使う必要がなく最初のベット金額をきめてしまえば初心者にも簡単に使える手法となっています。
勝率が低くても利益を出すことができる
マーチンゲール法は賭けに何連敗しても最後に1度勝つだけで利益が出るようになっており、同じ金額をベットし続けた場合の収支と比べると結果はこのようになります。
ゲーム数 | ベット金額 | 勝敗 | 収支 | ゲーム数 | ベット金額 | 勝敗 | 収支 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | $2 | 負け | -$2 | 1回目 | $2 | 負け | -$2 |
2回目 | $4 | 負け | -$6 | 2回目 | $2 | 負け | -$4 |
3回目 | $8 | 負け | -$14 | 3回目 | $2 | 負け | -$6 |
4回目 | $16 | 負け | -$30 | 4回目 | $2 | 負け | -$8 |
5回目 | $32 | 勝ち | $2 | 5回目 | $2 | 勝ち | -$6 |
勝率 | 20% | 勝率 | 20% |
ベット数5回で勝率は20%しかありませんがマーチンゲール法を使った場合は1度の勝利で損失を取り戻し$2の利益がでています。それに対し$2ベットし続けた場合は$8の損失となっており同じ勝率でも収支に大きな差が生まれることがわかります。
このように、勝つまで倍々ゲームを行いベットし続けることで理論上負けることがなく、マーチンゲール法は着実に利益を積み重ねることができる為カジノ必勝法と呼ばれています。
マーチンゲール法のデメリット
ここまでマーチンゲール法はカジノ必勝法として解説してきましたが、そんなマーチンゲール法にもデメリットがあり万能な手法ではありません。
- ある程度まとまった軍資金が必要。
- 1度の負けで大きな損失が発生する。
- やめ時の判断が難しい。
ある程度まとまった軍資金が必要
マーチンゲール法の勝つまで倍々ゲームを行う性質上、ある程度連敗しても大丈夫なようにあらかじめ軍資金を多く用意しておく必要があります。
最初のベット金額を『$1』,『$2』,『$5』,『$10』,『$25』とした場合のそれぞれのベット金額の上昇の仕方を見れば、実際どの程度軍資金を用意する必要があるのかわかります。
$25で賭けを始めた場合は6回目のベット金額は$800にまで上昇していき、大きなベット金額で賭けを始める場合は1度の勝ちで得る利益も大きいですが、それに伴い大きな損失が発生するリスクと隣り合わせということを必ず理解しておく必要があります。
ゲーム数 | $1ベット | $5ベット | $10ベット | $25ベット |
---|---|---|---|---|
1回目 | $1 | $5 | $10 | $25 |
2回目 | $2 | $10 | $20 | $50 |
3回目 | $4 | $20 | $40 | $100 |
4回目 | $8 | $40 | $80 | $200 |
5回目 | $16 | $80 | $160 | $400 |
6回目 | $32 | $160 | $320 | $800 |
1度の負けで大きな損失が発生する
ゲーム数が増えるほどベット金額も膨大になる事がわかったと思いますが、それは負けた時の損失も同じように膨大になることを意味しています。
ゲーム数がさらに増えた場合のベット金額と損失を見てみると、例え$1で賭けを始めたとしても10連敗した段階で$1,023の損失が発生することになります。
確率上では0.13%と1,000回ゲームをした時に1度か2度しか起きないとはいえ、マーチンゲール法で利益を増やすには賭けを何度も繰り返す必要があるため0.13%は決して低い確率とは言えません。
※赤黒、奇数偶数、ハイローに掛けてもどちらにも該当しない0が存在するので勝率は48.6%となります。
ゲーム数 | 負率 | $1ベット | 損失 | $5ベット | 損失 | $10ベット | 損失 | $25ベット | 損失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 51.4% | $1 | -$1 | $5 | -$5 | $10 | -$10 | $25 | -$25 |
2回目 | 26.4% | $2 | -$3 | $10 | -$15 | $20 | -$30 | $50 | -$75 |
3回目 | 13.5% | $4 | -$7 | $20 | -$35 | $40 | -$70 | $100 | -$175 |
4回目 | 6.95% | $8 | -$15 | $40 | -$75 | $80 | -$150 | $200 | -$375 |
5回目 | 3.57% | $16 | -$31 | $80 | -$155 | $160 | -$310 | $400 | -$775 |
6回目 | 1.83% | $32 | -$63 | $160 | -$315 | $320 | -$630 | $800 | -$1,575 |
7回目 | 0.94% | $64 | -$127 | $320 | -$635 | $640 | -$1,270 | $1,600 | -$3,175 |
8回目 | 0.48% | $128 | -$255 | $640 | -$1,275 | $1,280 | -$2,550 | $3,200 | -$6,375 |
9回目 | 0.25% | $256 | -$511 | $1,280 | -$2,555 | $2,560 | -$5,110 | $6,400 | -$12,775 |
10回目 | 0.13% | $512 | -$1,023 | $2,560 | -$5,115 | $5,120 | -$10,230 | $12,800 | -$25,575 |
実際のオンラインカジノにおいても10連敗することは珍しくなく、実際のルーレットの結果を見ても黒が12連続、赤が13連続で出ているので常に同じ色にかけ続けた場合は、スタート時の賭け金が$1だったとしても$4,000以上の損失が発生します。
<ルーレット20回分の結果>

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※右下が1番最初の結果、その左隣が次の結果、左上が20番目の結果
勝つまでさらに賭けを続ければ全ての損失を回収できるとはいえ、いつ勝てるかわからない不安と膨れ上がる賭け金をベットし続けなければならない状況で淡々と賭けを続けるのは精神的にもかなりしんどいです。
しかもどんなにベット金額が膨れ上がっても利益は最初のベット金額だけしか得られないので連敗が続いている状態では超ハイリスク、ローリターンとなるのも辛いです。
やめ時の判断が難しい
ある程度まとまった軍資金がある場合マーチンゲール法で負ける確率を1%以下にすることは可能ですが、1度の賭けでの利益が少ない為まとまった利益を得るためにはゲーム回数を増やす必要があります。
しかしながら、ゲームを続ければ続けるほど連敗する確率も上がる為どのタイミングがやめ時になるのか判断が難しくなります。
マーチンゲール法が必勝法ではない理由
デメリットを知ればマーチンゲール法が必勝法にならないことがわかると思いますが、その理由は2つあります。
- プレーヤーの軍資金の上限
- カジノにはベット上限が設定されている
プレーヤーの軍資金の上限
マーチンゲール法のデメリットにより、スタート時の賭け金が$1だったとしても10連敗する事を想定した場合$1000ドル以上の資金が必要になります。
10連敗する事はそうそう起こる事ではないと思うかもしれませんが、1分間に1ゲームと想定すると、続けて24時間プレイした場合1,440回ゲームをする計算になるので、確率が0.1%とはいえ1日中プレイすれば1度は10連敗以上する可能性は十分あるので全くありえない事ではないのです。
その為1日中プレイを続ける場合は$1000以上の軍資金が必要になりますが、用意できない場合はスタート時の賭け金を$1以下にしてプレイする必要があります。
ゲーム数 | 負率 | $1ベット | 損失 | $5ベット | 損失 | $10ベット | 損失 | $25ベット | 損失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 51.4% | $1 | -$1 | $5 | -$5 | $10 | -$10 | $25 | -$25 |
2回目 | 26.4% | $2 | -$3 | $10 | -$15 | $20 | -$30 | $50 | -$75 |
3回目 | 13.5% | $4 | -$7 | $20 | -$35 | $40 | -$70 | $100 | -$175 |
4回目 | 6.95% | $8 | -$15 | $40 | -$75 | $80 | -$150 | $200 | -$375 |
5回目 | 3.57% | $16 | -$31 | $80 | -$155 | $160 | -$310 | $400 | -$775 |
6回目 | 1.83% | $32 | -$63 | $160 | -$315 | $320 | -$630 | $800 | -$1,575 |
7回目 | 0.94% | $64 | -$127 | $320 | -$635 | $640 | -$1,270 | $1,600 | -$3,175 |
8回目 | 0.48% | $128 | -$255 | $640 | -$1,275 | $1,280 | -$2,550 | $3,200 | -$6,375 |
9回目 | 0.25% | $256 | -$511 | $1,280 | -$2,555 | $2,560 | -$5,110 | $6,400 | -$12,775 |
10回目 | 0.13% | $512 | -$1,023 | $2,560 | -$5,115 | $5,120 | -$10,230 | $12,800 | -$25,575 |
カジノにはベット上限が設定されている
カジノでは1度にベットできる上限金額が設定されており、これがマーチンゲール法が必勝法にならない最大の理由です。これにより資金が無限にある場合でも連敗し続けることでベットできる金額の上限を超えてしまいます。
各オンラインカジノやゲームの種類によって上限金額は異なりますが、ルーレットでは$4,000が上限になっているゲームが多くなっています。その場合$1でスタートした場合は12連敗、$5では10連敗、$10では9連敗、$25では8連敗してしまうとそれ以上はベットできる上限金額を超えてしまうため強制的に損切りすることになります。
ゲーム数 | 負率 | $1ベット | 損失 | $5ベット | 損失 | $10ベット | 損失 | $25ベット | 損失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 51.4% | $1 | -$1 | $5 | -$5 | $10 | -$10 | $25 | -$25 |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
8回目 | 0.48% | $128 | -$255 | $640 | -$1,275 | $1,280 | -$2,550 | $3,200 | -$6,375 |
9回目 | 0.25% | $256 | -$511 | $1,280 | -$2,555 | $2,560 | -$5,110 | $6,400 | -$12,775 |
10回目 | 0.13% | $512 | -$1,023 | $2,560 | -$5,115 | $5,120 | -$10,230 | ||
11回目 | 0.07% | $1,024 | -$2,047 | $5,120 | -$10,235 | ||||
12回目 | 0.03% | $2,048 | -$4,095 | ||||||
13回目 | 0.02% | $4,096 | -$8,191 |
オンラインカジノでマーチンゲール法は禁止?
少なくともオンラインカジノのベラジョンカジノではマーチンゲール法は禁止されていません。
その理由はマーチンゲール法のデメリットにも書いたようにベットできる金額に上限が設定されていることにより連敗し続けると強制的に損切りさせられる為、マーチンゲール法が必勝法とはならずカジノ側が儲かる仕組みになっており禁止する必要がないと推測しています。
マーチンゲール法の運用方法
マーチンゲール法はカジノの必勝法ではありませんが、運用方法を工夫すれば安定して勝ちを積み重ねることができる方法であることに間違いはありません。その為にはマーチンゲール法を使う前に事前に以下の2つのルールを決めて必ず守ることが非常に重要になります。
- 運用資金からスタート時の賭け金損切りするタイミングを決める。損切りのタイミングは損失が一定金額を超えたときや、一定の連敗数を超えたときにする。
- いくら儲かったらゲームをやめるのか明確な目標金額を決める。
スタート時の賭け金は可能であれば8連敗以上しても運用資金が尽きないようにを設定する事をお勧めします。実際にゲームを始めるとわかりますが、4連敗、5連敗することはざらにあるのでかなり余裕を持って設定した方が安心です。
また、いきなり連敗しても破産しないように保険をかける意味でも2度8連敗してもいい様にスタート時の賭け金を決めても良いと思います。 仮に運用資金が$1,300であればスタート時の賭け金を$5以下にして始めることで2度連敗しても破産せずにゲームを続ける事ができます。
ゲーム数 | 負率 | $1ベット | 損失 | $5ベット | 損失 | $10ベット | 損失 | $25ベット | 損失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 51.4% | $1 | -$1 | $5 | -$5 | $10 | -$10 | $25 | -$25 |
2回目 | 26.4% | $2 | -$3 | $10 | -$15 | $20 | -$30 | $50 | -$75 |
3回目 | 13.5% | $4 | -$7 | $20 | -$35 | $40 | -$70 | $100 | -$175 |
4回目 | 6.95% | $8 | -$15 | $40 | -$75 | $80 | -$150 | $200 | -$375 |
5回目 | 3.57% | $16 | -$31 | $80 | -$155 | $160 | -$310 | $400 | -$775 |
6回目 | 1.83% | $32 | -$63 | $160 | -$315 | $320 | -$630 | $800 | -$1,575 |
7回目 | 0.94% | $64 | -$127 | $320 | -$635 | $640 | -$1,270 | $1,600 | -$3,175 |
8回目 | 0.48% | $128 | -$255 | $640 | -$1,275 | $1,280 | -$2,550 | $3,200 | -$6,375 |
9回目 | 0.25% | $256 | -$511 | $1,280 | -$2,555 | $2,560 | -$5,110 | $6,400 | -$12,775 |
10回目 | 0.13% | $512 | -$1,023 | $2,560 | -$5,115 | $5,120 | -$10,230 | $12,800 | -$25,575 |
目標金額は『スタート時の賭け金』×『250』とする事をお勧めします。
8連敗までマーチンゲール法を続ける場合ゲームに負ける確率は0.48%なので、500回ゲームをしたら1回負ける計算になります。
なので半分の250回ゲームをした段階で賭けを終了すれば比較的安定して利益を出す事ができますが、最初のゲームでいきなり8連敗する可能性もゼロではないので、あくまでも比較的高確率で利益を出せる方法という事を理解して使用する必要があります。
また、この運用法での利益は運用資金の50%程にしかなりません、もし2倍、3倍にするとゲーム数をさらに増やす必要がありますが負ける確率もどんどん高くなるので引き際が感じと言えます。
また、マーチンゲール法の攻略法としてルーレットの空回しを活用して赤が3連続でたあとに黒に賭けると勝率が上がるという人もいますが、ルーレットは独立事象のゲームで前のゲーム結果が次の結果には影響しないので、赤が10連続で出たあと黒の出る確率が高くなることも、赤が出る確率が低くなることもないのであくまで気休め程度に考えるのが良いと思います。
結論
マーチンゲール法はカジノの必勝法ではありませんが、大勝ちを狙わずにコツコツ運用資金を50%程度増やすには適した手法と言えます。
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